「Less is more」
星川 力 (東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 松村研究室M1/23歳)
月において「少なさ」は必然である。外皮面積・体積・材料を抑え、施工とシャトルでの運搬を簡易にするのは必須だ。しかし月で「少なさ」が退屈や均質をもたらすことはない。もたらすのは未知へのスリルである。
<審査員よりコメント>
構造面での強固さと、建築物としての確実な手法に感動しました。技術的な裏付けがあり、堅実な提案です。このようなタイプであれば、実際に住居として近い未来設計されるのではないでしょうか。また、この構造であったら、月面を傷つけずに済みます。もしかしたらこの家がいくつも建てられて街並みを形成し、連結し、いずれ研究都市をも築くかもしれません。想像をさらに膨らませると、このまま月面を脱出し、空間に飛び立つことも考えられそうです。堅実かつ実用性のあるこの月の家は、「現実的な夢」ですね。(松本 零士)