髙野悦子は岩波ホールの総支配人として、世界の名映画の発掘と上映に力を注ぐとともに、女性の社会進出や可能性を切り開いた功労者です。今回の展示は、彼女のゆるぎない価値観と感性によって選び抜かれた映画たちと、その生涯を様々な角度で考察し紹介します。
本展で紹介するのは、日中韓の各国を代表する三人の棟梁。紫禁城、景福宮、薬師寺という東アジアを代表する建築ゆかりの最高峰の職人たちです。棟梁たちが手がけた迫力の建築模型や大工道具、設計図などが海を渡って一堂に介し、その技と心が交流する場を創出します。
世代を超えて読み継がれる『こぐま社』の名作絵本、馬場のぼるさん『11 ぴきのねこ』、西巻茅子さん『私のワンピース』、わかやまけんさん『こぐまちゃんシリーズ』等を紹介し、絵本づくりの手法とこだわり、そこから広がるイメージの世界をお見せします。
美術家で染織作家の辻けいの、作品を紹介します。
作品の一つである<意識のシェルター>は、日本の「紅文化」をテーマに、山形のベニバナで染めた繭と、白鷹の小学生が育てた蚕を真綿状に広げ、繋げて制作したものです。もう一方は、大地の「甦り」をテーマにした作品で、「関東ローム」(粘土)を使った伝統的な左官仕上げの巨大な楽器<タマフリ>です。作品を通りぬける時、柏手を打って、祈りを天に放ってみて下さい。
3.11東日本大震災から3年経った東北・南三陸町の今を、100人の視点から記録し記憶する写真展。また、写真家・淺川敏氏が3年間撮り続けてきた南三陸志津川地区の移り変わりも紹介します。
湿板光画家、エバレット・ブラウンによる、日本を代表する職人・匠の技術を支えた名工の道具、またそれらの技術の結晶である建造物の数々を、江戸時代の写真の技術で撮影された「湿版写真」により紹介します。