街並みの変遷

文京区教育委員会では、大きく変わる街の風景を記録するため、昭和52年(1977)に区内50ヵ所(6方向)の撮影を行いました。その後昭和54年(1979)から毎年同じ場所、同じ方向で撮影を続け、現在は文京ふるさと歴史館に引き継がれて、定点観測は40年以上継続されてきました。その中から、今回は本郷のエリア内で撮影された写真をご紹介します。

本郷三丁目交差点
「本郷もかねやすまでは江戸のうち」で知られているかねやすの道路を挟んだ向かい側、三原堂前から撮影されました。もともと広い道路でしたが、1980年頃から交番の後ろには高いビルが立ち並び、景観が大きく変わったことが分かります。

1977年
1981年
1995年
2004年
2016年

菊坂通り
1970年代には米屋やたばこ屋、果物屋などが並ぶ商店街のようでしたが、時が経つにつれお店は住宅やマンションに変わっていきました。一方で、樋口一葉ゆかりの旧伊勢屋質店など歴史ある商店や木造建築が現代まで残っており、古い街並みを眺めることが出来ます。

1977年
1985年
1990年
2006年
2016年

壱岐坂上
壱岐坂は江戸時代からある古い坂ですが、大正12年(1923)関東大震災の復興計画によって、新たにできた新壱岐坂によって分断されました。1904年〜1971年の間、写っている壱岐坂上の通りには都電19番系統が走っていました。

1979年
1980年
1994年
2008年
2016年

画像提供:文京ふるさと歴史館