美の壺「憧れ編」 File No.222

寄木細工

寄木細工は、古代シリア周辺で生まれシルクロードを経て奈良時代の頃日本に伝わった木工芸品です。江戸時代には東海道の静岡や箱根で発展、複雑な文様と手の込んだ仕掛けでいっぱいの、美の迷宮です。

 鑑賞の壺
「隠し絵に込められた遊び心」
「からくりの知恵を堪能する」
「ジャポニズムに職人のプライドあり」

コレクターからのひとこと
金子皓彦さん

(職人たちは)努力してますよ。これでもか、これでもか、と言って、よくぞこれを考えついたなと、言わしめたかったわけですよ。外国の物と同じか、あるいはそれ以上のものだと、きっと彼らは自負したと思います。